面接官があなたに興味を持った時、そこではじめて内面の個性と事前準備で勝負する。

query_builder 2023/04/12
ブログ
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面接の時の髪型はどうするべきかわからない


つい1ヶ月くらい前、面談した男性の求職者さんからこの質問を貰った。


よく考えてみれば解ることかもしれないが


意外に知らない20代の求職者さんが多いことに気づいた。


そこで、今日は面接での髪型について話そうと思う。


もちろんだが


求職者さんがその企業で働きたいと思っている事を前提に話す。



髪型を変えると気分だけでなく性格その物が変わるように感じる


まずは


あなたが過去に髪型を少し変えて、髪色も明るくしたら


気分が上がってウキウキしたという経験はないだろうか。


黒髪から茶髪にすると


重いイメージから軽いイメージで見られるようになったとか。


表情すら明るくなったとか。


元々の性格は変わらないはずなのに髪型を変えるだけで


自身に与えるイメージも


他人に与えるイメージも見違えてくるものだ。


そのメカニズムとは、人は外見というものに意識を働かされているからで


その対象となるものからイメージを作り変えているからだ。


意識というものは自分の内面から出てくる。


これがあるから人は個性を持ち


ありとあらゆる視野で物事を捉えることができる。




『じゃ、大事なことを言うよ。ものは心で見る。肝心なことは目では見えない』 

(サン・デグジュペリ作・池澤夏樹 訳「星の王子さま」より引用。)


上記のセリフは星の王子がキツネと出会い


仲良くなったあとで最後にお別れするシーンから抜粋した。


一匹のキツネと王子は少しずつ仲良くなり


それぞれが互いにとって特別な存在となった。


王子とキツネは互いを意識したのだ。


互いの自己紹介から始まり、自分の考えを伝え、


自分は何を大事にしているのかをきちんと伝えた。


その上で自身の思想を共有してもらった。


その絆があるから例え同じキツネが十万匹いたとしても、


王子はその中からたった一匹の仲良しキツネを探し出すことができた。


という話だが


では、面接の時はどうだろう?


面接官があなたを面接するとき


何十、何百人といる就活者のなかで


あなたという特別な人間を見つけてもらうことはできるだろうか。


残念ながら


あなたを見つけて知ってもらうには、事前に準備をしておく必要がある


なぜなら面接時に、あなたと面接官には、


キツネと王子のように


ゆっくりと少しずつあなたを知ってもらう時間がないからだ。


せいぜい30分から多くて60分程度。


その短時間のなか、あなたは新幹線の如きスピードで


面接官との心の距離を縮めていかなくてはならないのだ。


ましてや面接官の仕事は面接がすべてではない。


どこの企業の面接官も基本は他の業務で忙しい。


ではその距離をどうやって埋めていくか。


まず面接時は


大多数の人と比較されるということ


を知っておいてほしい。


面接官はあなただけを見ているのはない。


あなたと、他の就活者を見ている。


例え就活者があなた一人しかいなくとも


以前の就活者と比較していると思ってほしい。


大人数を見なくてはいけない忙しい面接官が


まず何でふるいに掛けているのかといえば


間違いなく外見だろう。


なぜなのか面接官の気持ちになってみるとよくわかる。


あなたが面接官の立場になったとき、就活者のどこに刮目するだろうか。


当然、面接官が最初に見ているのは外見


というより外見しか見えない


入ってきたらまず顔を見る


全体を見たあと足元を見る


席に座るところまで見て


勝手にこの人はこんな人だなと、なんとなくイメージする


そして、面接官は過去の経験から


採る事を前提に、又は落とすことを前提に話を進める


つまりほぼ最初の10分である程度


面接官の頭の中ではどうしたいか方針が決まっている


採りたいなと思えば、面接で取りたい理由を探し


落としたいなら、落とす理由を探している


どうしてか?それはその後、社長(上司)に報告しないといけないから


納得させれるなにかがほしいのが面接官の本音である。


と考えると第一印象でマイナスなイメージを与えてしまうと


その印象を覆すのがかなり大変になる


それくらい身だしなみは大事であることは理解していただけたであろうか。


しかし、勘違いしてはいけないのは


容姿が美しいとかではなく、誠実性や清潔感があるかどうかということだ。






ここで話を戻して、あなた自身の気持ちを考えてみよう。


もしもあなたが個性を出していきたい


自分は自分だとわかって欲しくて派手な格好したい


もしくはラフすぎる格好(つまり個性的な格好)で


面接にいったとしよう。


企業側がそういう人材を求めていない限り


そこに常識と清潔感が伴わなければ


おそらくあなたは落とされてしまう可能性が非常に高いだろう。


今の世の中、令和になって多少は個性を認められるようになったが


身だしなみというのは人としてのマナーであり


これが出来ていないと社会人として認められない


ましてや社会人として認めれない人を雇おうとする面接官は


何を考えているんだ!と後から社長(上司)に怒られる事になるので


結局、個性的な恰好の方は採用しないのが現状である。



身だしなみと個性は違ったところで出すべきものだ


面接官が次に見るのは表情、しぐさ、話し方だ。


しかしこれらはちゃんとできることに越したことはないが、


面接官も“就活者は緊張している"という大前提をきちんと知ってくれている。


だから多少言葉が抜けて、言い間違えても、


ハキハキと喋ろうという意識さえあれば大目に見てくれることも多い。


つまりだ。


何が言いたいかというと、身だしなみさえ整えておけば、


面接官との距離は一気に縮まり、


あなたという特別な人間を見つけてもらうチャンスになる。


この第一関門すら突破できない人もいるのだから


第一印象が人に与える影響は計り知れない。


何をそんな当たり前のことを、と思う方もいらっしゃるだろうが、


ここでしっかりと再認識してほしいから繰り返し言っているのだ。


何度も言うが


身だしなみは、否応にも、面接官にかなり印象を与えてしまうということを、どうか忘れないでほしい。


この意識をきちんと持っているかどうかはとても大事なことだ。


人間の内面は目に見えない。目に見えないものを表現していくためには、


どうしてもこういう外見で勝負する必要がある。


相手に意識させてから内面を知ってもらう方が効率がいい。


長々と身だしなみについて語ったが、


ここまで読んでくれたあなたは、面接のとき、どんな髪型でいくべきだろうか? 


私は社会人になって通算2000人以上の方と面接をしてきた。


面接に見た目の個性はいらない。清潔感さえあればいい。


真面目そうだと思わせることが出来ればなおよし


面接官があなたに興味を持った時、そこではじめて内面の個性と事前準備で勝負する。


その結果、あなたの熱意が面接官に伝われば、内定を貰える確率が格段にあがる。


これは営業や恋愛にも言える事だと思う。


あなたの面接が上手くいくことを心から祈っている。



株式会社SGI

キャリアカウンセラー 澤田知輝


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