転職を急いではいけないワケとは!
「今の会社を辞めたいから早く転職先を見つけよう!」
こんなことを考えながら、求人情報に目を通している方はいらっしゃいませんか?
転職すること自体は悪いことではありませんが、「今の会社を辞めたいから」という後ろ向きな理由が先立って、足早に次の企業を決めてしまうのは得策とはいえません。
今すぐにでも脱出したいという気持ちが先走りると焦りが生まれ、冷静さを欠き、視野が狭くなりますので、ご自身の利益となるさまざまなものを見落としてしまう可能性が非常に高いのです。
もし同じ状況の方がいらっしゃれば、一度落ち着いて少し立ち止まってみませんか?
■なぜ転職を考えるのか
そもそもなぜ転職をしようと思うのでしょうか?
会社が倒産するという話なら別ですが、ほとんどの転職希望者は、今勤めている職場に何らかの不満を抱いていたり、取り組んでいる仕事に対するモチベーションが低くなったりすることが原因でしょう。
特に職場に対する不満は、人間関係での悩みが起因となっている場合が大半ですので、早く逃げだしたいという気持ちも大いに理解できます。
しかし前述の通り、焦るとロクな事にはなりません。
今回はその代表的な理由について少しご説明しましょう。
■転職が成功するとはかぎらない
まず第一に、転職先が決まったとしても、転職そのものが成功するとは限りません。
これはどういうことかというと、志望する企業に転職先としてどれだけメリットを感じていたとしても、実際に入社してみると想定と全く違っていたというケースがあるためです。
前の職場よりも遥かに良い環境だと判断して転職したはずなのに、いざ働いてみたら前職の方がマシだったと後悔した経験を持つ方も数多くいらっしゃいます。
長い時間をかけ、慎重に慎重を期してようやく決まった転職でも似たような境遇に陥る方もいるくらいなので、早々に決めてしまうのは、ほぼ運に身を任せているようなものです。
もちろん軽い気持ちで転職したら成功した、という方々もいらっしゃるとは思いますが、それほど高い確率ではないということは知っておくべきでしょう。
■いびつなキャリア形成になる
早く新しい職場に行きたいという思いが先行して転職先を見つけている方は、ご自身に有益な要素を見落としがちです。
その有益な要素の一つに、職歴というものがあります。
職歴とはその人が社会人として辿って来た足あとのようなもので、年齢を重ねれば重ねるほど、今まで取り組んできた職業や仕事に重みが出てきます。
しかし、「どこでもいいから新しい会社に入りたい!」という一心で転職をすると、何の考えもなく、前職と全くつながりがない業界に簡単に足を踏み入れてしまうこともあるでしょう。
すると数年後、十数年後に、一貫性のないキャリアを形成してきたことに気付くのです。その時に楽しく仕事ができていれば問題ありませんが、更なる転職を考えている場合は、いびつなキャリアが足を引っ張ってしまうかもしれません。
転職する際は軽率な行動に出ず、しっかりと将来のことを見据えた上で活動しましょう。
■生活苦に直結する恐れがある
「見切り発車で辞めちゃったけど、転職先に迷っている!」
これが考え得る最悪のケースといってもいいでしょう。
職場や仕事から逃れたいがためにご自身の身を切り崩してしまっては、本末転倒といわざるを得ません。
職を探す期間が長引けば長引くほど貯金も減って行き、いよいよ本当の意味での焦りが訪れかねません。
どんなに急いで転職先を探していたとしても、最低限次の職場を見つけてから退職した方が無難といえるでしょう。
■「社内の転職先」はないか?
転職をしようと考えている方は、新しい会社へ移ることしか頭にないケースがほとんどです。
しかし、その前に現在お勤めの社内で転職するという方法もあります。
それはつまり、他部署へ転属するということです。
ご自身の悩みを会社側に正直に打ち明け、正式に転属を申し出れば、会社側は無碍にはできません。
確かに同じ会社なので、転属に至った経緯はある程度知られているかもしれません。
しかし、人の噂も七十五日という言葉があるように、転属当初の空気感に耐えられれば、いつの間にか風化していることでしょう。
これまで紹介してきた「焦った結果のロクでもない状況」に陥るよりは、遥かに現実的な選択肢といえるのではないでしょうか?
■転職は熟慮すべし
転職活動において焦りが禁物なのは、ある程度お分かりいただけたかと思います。
必ず失敗してしまうと断定している訳ではありませんが、可能であれば避けた方がよいのも事実です。
従って、転職を決めたのであれば、熟慮に熟慮を重ねた上で行動を起こしましょう。
もし不安があればSGIにお越し下さい。
皆様が抱えているお悩みや不安の解消を始めとして、正しいキャリア形成に基づいたアドバイスを行わせていただきます。
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