自己PRや志望動機を考えるより先に、やるべき大切な1つのこと#遠野らん
就活の第一関門、書類選考を突破するために一番大切なことは
自己PRの上手な書き方でも理想的な志望動機でもありません。
それはあなたが「何を望むか」です。
そんなのお金に決まってる。
きっとそう思うでしょう。
では何のためにお金を望むのでしょうか。
生きるため、生活のため、もちろんその通りです。
お伝えしたいのはこの「生きる」や「生活」について、「どんな生き方」や「どんな生活」を望むのか、について考えたほうが、結果就活はうまくいくということなのです。
順を追ってお話しましょう。
さあ、就活を始めるぞ!と気合を入れたら、まず何をしますか?
ネットで求人検索 → 気になる仕事をピックアップ → 履歴書を書く
こんな感じですよね。けれどいざ履歴書を書き始めると、自己PRや志望動機って何を書いたらいいんだろう?趣味、特技?どこまで書くの?など迷うでしょう。
そうしてまたネット検索。「自己PR、書き方」で調べると、年齢別や業界別などで解説や例文などを載せたサイトがずらずらヒットすします。
確かにこれらの情報は、最終的には参考になります。
しかしどんなにひな形があっても、内容は必ず一人ひとり違うはずです。むしろ、ほかの人とあまり変わらないものは、当然採用担当者の目に留まりません。極端なことを書けというのではなく、そこにあなただけの想いがあるかないか、ということです。抽象的に感じるかもしれませんが、何千人の書類を見てきた担当者は、この違いを明確に見抜きます。
では「あなただけの想い」とはなんでしょう。
あなただけの想いとは、あなたが「何を望む」のかということ。
そして「望み」とは「生きたい未来」の姿です。
そんな理想論より、今お金が必要なんだよ!
そう叫ぶかもしれません。もちろん今、月に10万、15万、20万、自分ひとりであれ家族を養うのであれ、最低限の収入を今すぐ確保しなければいけないですよね。
でもその「月にいくら必要か」ということすら、どんな生活をするのかという「未来」から割り出すはずです。はじめは生活できるぎりぎりの額だったとしても、一生そのままでいることを本当に「望んで」いますか?目の前の生活とは別に、人生の中の今という見方をしてみましょう。
例えば初めて「ゾウ」を見る人が、全身を見てからそのしっぽを見るのと、なにかわからずにしっぽだけ見るのとでは、印象が全然違うはずです。つまり人生全体をイメージした上で、構成する要素を決めるのか、全体がわからないまま決めるのかということです。
仕事は人生の一部にすぎません。
だからまず考えるべきは「未来」からなんですね。
これは新卒、転職、年齢、主婦のパート、関係なく共通して言えることです。
では「生きたい未来」の姿をどう描けばいいでしょうか。
まずノートとペンを用意します。紙と鉛筆でも構いません。そこに自由に「こうなりたい」「これをやりたい」ということを書いてください。神様が「何でも叶えてあげよう」と言ったら、なにを望みますか?
ずっと昔にあきらめたことでも構いません。ムリだと周りに反対されたこと、あるいは叶うはずがないと思っていること、もうこの年齢ではできないだろう、子どもがいるからできない、そうした常識的な縛りをすべて取り払うことが、とても大切です。
「~~すべき」「~~ねばならない」と思ったものは、義務であり、あなたの望みというより、世間の常識が望むものと言えるので、ここでは書かなくて大丈夫です。
また「お金が欲しい」であれば、そのお金は何をしたくて欲しいのか、ということを書き出してください。
誰かに見せるものではないので、いくつでもどんなことでも、自分に制限をつけずに書いてみましょう。
それがあなたの心から望む「未来」です。
人は誰も人生を楽しむために生まれてきました。望みを叶えるには、まず望むこと。自分が本当は何を叶えたいのか、知ることです。
自己PRや志望動機に書くために、どんな経験をして、なにができるか、自己分析をしましょう、と就活サイトによくある内容は「過去」のあなたについてです。もちろん相手を説得するための材料として、それも必要です。
ただ、就職転職という新しい環境は未来を決めるイベント。一番必要なのは、過去の延長よりも、「未来」のあなたです。
「望む未来」から人生の設計図を描きましょう。どんな生活をしたいのか、ライフスタイル全体を考えた上で、その一部として仕事を選択できるのです。
未来のために今まずは生活の基盤を整えるための仕事をしよう、と考えるかもしれません。今持っている技術で独立したいから、経験を積むための職場を探すかもしれません。子どもに好きなことをさせてあげたいから、パートを増やすのかもしれません。
いずれにせよ、なぜ働くのか意図を決めるとは、本音で向き合うということです。そうして作られた履歴書や職務経歴書には、きちんと「あなたの想い」が織り込まれます。当然、採用担当に信頼される求職者となるでしょう。
これだけでも就活成功の確率は、大幅にアップするのです。
もし自分の望む未来は見えてきたけれど、そのためにどんな仕事をすればいいか、どう選んだらいいか迷ったら、専門家に相談するという近道もあります。
SGI では求職者のお悩みや疑問の相談にも乗ることができます。
将来こうしたいのだけど……そんなところからお話してみてもいいですね。
★次回は望む未来を描いたからこそ悩む「好きなことを仕事にする」のか「生活のための仕事をする」のかというテーマです。
人材育成コンサルタント
遠野らん
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