【40代の転職】③ 経験値勝負! 40代だからこそできる安定アプローチ法 #遠野らん

query_builder 2021/01/29
遠野らん
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【40代の転職】③ 

経験値勝負!
40
代だからこそできる安定アプローチ法

 

40代であれば、少なくとも社会経験は20年以上のベテランとも言える年齢です。しかし転職となると、かえって迷う事もしばしば。

 

年齢は一方通行であるがゆえに、

「早く決めないとどんどん歳をとってしまう」

「いくつもエントリーしてもダメだった。もう就活止めた方がいいのかも」

と気持ちが焦るのです。

 

そんな思い込みこそが転職を難しくしているかもしれません。

 

そもそも20代、30代とは同じモノの見方ではなくなっています。

心理学的にみても40代は、人生の後半に差し掛かったという危機感を、無意識に抱く世代。

しかしその焦りを「もう一度人生にトライしたい」というエネルギーに変えられる世代でもあります。

加えて自分でも気づかない間に、どんな環境でもそつなく交流できたり、トラブルにも落ち着いて対応できたり、40年以上の人生経験から、処世術と忍耐力を自然と身に着けています。

つまり2030代のころにはできなかったことが、今ならできる」ということ。当時は選ばなかった職種も視野に入てみることが、転職のカギになります。

 

前回「【40代の転職】40代だからできる、カラ破りな転職の道 でお伝えした2つ目のポイント「長期戦で臨む」について、掘り下げてみましょう。「長期戦」には「気長に向き合う」「長く続ける」という意図があります。

 

 

 

◆未経験から経験を積んで正社員へ(前回のBさんより)


40歳になり子育ても一段落。

これからかかる教育費のこともあって仕事を探し始めました。とはいえ、したいことも見つけられず、転職の方向性もわからないまま悶々とする日々。

しかし「長く勤めたい」という気持ちから、焦って社員の職を見つけるより、気長に「アルバイトから始めてみるか」と近所のカフェで働くことにしました。

 

もとは営業事務職のBさん、お客様と応対するのは初めて。緊張から「いらっしゃいませ」の声も小さく、顔もこわばりっぱなし。オーダーや会計のミスもあり「続けられるかしら」と落ち込んでいました。

 

しかし、真面目なBさんは先輩に教えてもらいながら、一生懸命、業務を覚えました。せっかくご縁があったのだから「もう少し頑張ってみよう」「あと1カ月やってみよう」と自分を奮い立たせ、続けました。

 

やがて体が仕事を覚えるにつれ、お客様への声掛けも笑顔でできるようになり、仕事はどんどん「楽しみ」へと変わりました。

 

お客様と直に話し「ありがとう」と言われるのはこんなに嬉しいんだ、

「このまま続けるのもいいのかもしれない」

職場の同僚とも気が合うし、早く正社員で!という思い込みはなくなっていました。

 

1年ほどホールを続けた頃、本社が正社員を募集していると店長から声を掛けられました。

初め「未経験で、大丈夫かな?」と心配していたものの、長く仕事ぶりを見るにつれ「気が回るし、笑顔もいい。正社員としてぜひやってもらえたら」と勧めてくれたそうです。

Bさんは即座に応募し、アルバイトから正社員への道を切り開きました。

 

「お金のこともあって、とりあえずと思って始めましたが、想像以上にこの仕事が好きだと気が付いたのです」

 

正社員だけをターゲットに慌てて就職をしていたら、「好き」といえる仕事に出会えたかはわからないですね。

 

無関係に見える営業事務とカフェの仕事にも、内容は違えど人との交流という共通点はあるはずです。効率を考えた作業や、周りへの気遣いなどどんな仕事にも必要な要素は同じです。

また初めてのことに向き合い続けていく忍耐力も、性格だけでなく過去の小さな成功体験が、後押しをしているものです。

Bさんはすでにカフェで働くベースを持っていたのです。

 

あなたの中に積み重なった見えない経験値が、選択の幅を広げてくれることに気づいてください。

 

 

◆趣味が高じて仕事を見つけたDさん


料理が好きなDさんは、結婚後ずっと専業主婦でした。子どものおやつを手作りしたり、手土産にケーキを作ったり。友人から「本当に料理が上手ね」と褒められるたび、嬉しい気持ちになりました。

子どもの入学で自分の時間が増えたため、料理の腕をあげようと料理教室へ行くことに。

我流だったレシピをもっと手早くできる内容にしたり、意外な組み合わせのメニューを学んだり。自宅で習った料理を再現しては「もう少し我が家流にしてもいいかな」とアレンジも楽しんでいました。

 

すると教室の先生から「Dさんはホントに楽しそう。よければアルバイトで仕事をしてみない」と声をかけてもらったのです。

 

最初は「趣味」としての料理を「仕事」にすることに躊躇しました。

「だって、趣味ではすまないですから。楽しくなくなるのではないかと心配でした」

 

とりあえずアルバイトならと料理教室で先生のアシスタントを始めたDさん。

意外なことに料理に対するモノの見方が広がったといいます。

「これまでは、先生に言われたとおりに作って楽しむだけでした。今はみなさんが自宅で再現できるよう、普段ある道具や材料で目新しく感じるメニューを作る側の難しさややりがいを感じています」

 

仕事として楽しくなり、今はアルバイトから契約社員へのステップアップもして、意欲的に取り組んでいます。

 

40代という年齢はマイナスではありません。要は見せ方です。若い世代にない経験値をどうみせるか。書類選考だけでなく、働く姿で見せるのもひとつ。

40代だからこそ、柔軟に、楽しいと思える仕事をじっくり探しましょう。

 

SGI」では皆さんの転職のお手伝いをいたします。ぜひお気軽にご相談ください。



人材育成コンサルタント


遠野らん

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