「これまでを生かして、これからを作る!」同業界×異職種への転職#遠野らん
「これまでを生かして、これからを作る!」
同業界×異職種への転職
たとえば……
「食品メーカーの営業職をしていたけれど、商品開発に興味が出てきた。」
このように「幅広い仕事を経験してみたい。」、「もっと視野を広げたい。」と同業界×異職種への転職を希望する方が増えています。
社内異動ができればベストかもしれませんが、勤めている会社によっては難しいパターンもあるでしょう。
一般的に異職種への転職は、同職種への転職と比べて厳しいと言われており、転職はしたいけれどなかなか決心がつかないという方もいるのではないでしょうか。
確かに未経験職種への転職は、ハードルが高いです。
ですが、同業界へ転職する場合はこれまで積み重ねた業界知識を持っているので、アピール次第では経験者より有利に立つことができるのです。
◆自己PRのポイント
① 同業界だからこその経験を生かす
異職種に転職するには、業務等の専門知識や汎用的なビジネススキルをより多く生かせる企業を選ぶと有利です。
例えば出版業界の編集から同じ業界の経理に転職する場合、もちろん経理の知識は一から学ばなくてはいけませんが、パソコンスキルや仕事を進める上での考え方などは持ち合わせているはずです。
さらに出版業界の動向、専門用語等の業界知識も既にあるので、仕事の理解も早いでしょう。
営業職から事務職に転職する場合であれば、自分が営業を経験したことがあるからこそ、「この資料を準備しておいた方がいいな。」とか「ここを確認しておけばスムーズだな。」と先回りをしてフォローできることがあるはずです。
「異業界×同職種」つまり、ほかの業界から、同じ職への転職者の方が、業務経験がある分有利なのでは?と思うかもしれませんが、同じ業界で働いていたからこそ持っている視点やスキルを生かせることがたくさんあります。
企業によっては、業務知識がある人よりも、業界知識がある人の方が欲しいというところもありますし、
前職を生かした視点が重宝されることもあります。
あなたが前職で培った経験やスキルを整理して、アピールできるようにしておきましょう。
② 独学で知識や経験を習得する
★業務経験がないのであれば、先に業務知識を身につけてしまいましょう。
そうすることで企業へのアピールに繋がります。
経理を目指すのであれば、簿記を勉強するためにスクールに通う方法もありますし、
金銭的に厳しいのであれば、YouTubeや参考書を使って独学で勉強するという手もあります。
最近はWeb上で学べるツールなども多くあり、上手く利用することで会社に勤めながらでも転職の準備をすることができるでしょう。
★実際に経験を積んで、実績を作ってしまうという方法もあります。
編集者やライターになりたいという人は、ブログなどのSNSを活用して記事を発信するのがおすすめです。
インスタグラムやTwitterのフォロワーが多いと企業から直接スカウトされることもありますので、アカウントを持っている人はまず自分でメディアを作ってしまいましょう。
「SNSで何を発信したらいいのか分からない」、「そもそも文章の書き方が分からない」という方は、学びながら実務経験を積むことができる場所もあるので探してみましょう。
最近だと、ライティング教室を開催しているWebメディアの編集部などがあります。
文章の書き方を教わりながら実際に原稿を書き、Webメディアに掲載できるという、経験を積むにはもってこいの機会なのでかなりおすすめです。
他にもクラウドワークスなどを使って自分の実績を作ってしまい、未経験者から経験者になるという方法もあるので、自分に合った経験の積み方を探してみましょう。
実際に自分の記事を発信している経験があれば、ポートフォリオとしてアピールすることができます。
この手法は「デザイナー」「カメラマン」「動画編集」などクリエイティブな活動をしている人にも有効です。
あるいは自分でネットに店舗を持って作品を販売することもできます。講座やセミナーの開催、コンテンツ企画など、webを使った実績の作り方は制限なくありそうです。
このように実務経験がなかったとしても、自分次第で知識や経験を積み重ねることができるのです。
◆志望動機のポイント
転職理由を明確に伝える
異職種への転職を検討する上で、「なぜ異職種に転職したいのか」について語れるようにすることが重要です。異職種への転職は、業務上必要な知識や技術を改めて習得する必要があったり、年収も一時的に下がってしまったりすることが考えられます。
そのような厳しい状況であるにもかかわらず、異職種へ転職したい理由は何なのかを明確に話せるようにしておきましょう。
例えば、食品メーカーのマーケティング職から同じ業界の商品開発に転職したいというケースであれば、
市場調査で顧客の声を聞いているうちに、「顧客の声を反映した商品を作りたいと思うようになった」と言うと、納得感が生まれます。
「社内で部署異動はできなかったのか?」と面接官は疑問に思うので、社内異動ができない理由や転職を希望する理由をしっかり述べられるようにしておきましょう。
異職種への転職は、志望する職種を入念に研究し、これまでの自分の経験がどのように生かせるのかをアピールすることが大切です。
人材育成コンサルタント
遠野らん
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