【最新の革命】電子政府エストニアとは?#江洲地みなみ

query_builder 2021/02/15
江洲地みなみ
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電子政府エストニアとは


エストニアという国を知っているだろうか。北欧の国の一つで、昔は旧ソ連の支配下に置かれていた所だ。それが1990年ごろに解放され、一つの独立国としてやっていくことになった。
エストニアは、他の北欧国と同じように国民は少ないが、広い領土を持っている。支配から逃れたエストニアは独立し、国として機能させるためにどのようなことをしたか。その答えとはまさに世界最新の電子国家となることだった。
いったいそれはどういうことなのか。それが今の我々にどのような関係があるのか。順を追って説明していきたい。



まずエストニア政府が考えなければならなかったのが、少ない人口でどのようにして経済を回していくかということだ。エストニアの地方では日本と同様に過疎化していて、現状に困っていた。独立して新たな通貨を作ったのはいいが、それが回らない。商売するにしても、何にしても行政サービス、公共のサービスが行き渡っていなかった。またそれをするにしても一国130万人の人口である。当然人手が足りない。ゆえにそれが課題となった。


少ない人口で、領土全体にサービスを行き渡らせる方法。その方法は一つだけ。それがインターネットである。


エストニアが独立したと同時期に世の中ではインターネットが急激に発展していた。インターネットを使えばどれだけ距離が離れていても人と接することができる。エストニアはそこに目をつけたのだ。
ではどのようにしてインターネットを使ってサービスを充実させたのか。
実はエストニアにはインターネットが普及するまえから個人の番号がすでにあったのだ。エストニアの隣にあるフィンランドがICチップ搭載のカードを国民に配布しており、それがきっかけとなり北欧ではフィンランドを真似て国民一人に個人番号が与えられていたのである(これは日本でいうところのマイナンバーカードである)。その個人番号が本人を証明する物となり、エストニアではスムーズにインターネットで行政サービスを行うことができたのである。
そうしたエストニア政府の動きは当初反対の声も上がったという。しかし数年後には電子署名はもちろんインターネット投票などもできるようになった。改革を行うには必ず反対派が現れるがここはエストニア政府の勝利であろう。そうしてエストニアは世界の中でも電子国家と呼ばれるにふさわしい国となったのである。



これらが世界の中でも最新の革命であることを我々は知っておいた方がいいと思われる。なぜなら私たち日本人はエストニアと同じくマイナンバーを所有しているのに、それを活用できていない。ここ最近マイナンバーはICチップ入りのカードとなりコンビニなどで住民票などを取得できるようになったが、選挙の電子化までは程遠いし、交付率はエストニアが99%なのに対し日本はたったの13%である。
例えば、エストニアと同じく日本も納税をオンライン上でできるようになっているが、知らない人も多いのではないだろうか。エストニアでは会社を立ち上げるのも、納税を行うのもすべてオンライン上で完結する


しかしだ。では実際に、日本でオンラインを使って会社を立ち上げることができますよ、と言われても、最初は誰もが「怪しい」「本当に?」と疑問符を頭に掲げてしまうのではないだろうか。我々はまだ信用する所を紙媒体にしている。それが電子化の普及しない一番の理由である気がする。
選挙だってそうだ。なぜ、我々の国では年々選挙の投票率が下がっているのに、誰もが簡単に行えるようにネット投票にしないのだろうか。それはやはり不正や二重投票などの不安要素があるからだ。選挙とは自らの足で向かって、自らの手で書いた名前でないと安心できないと思っている。
今の国を支えていかなくてはいけないのが我々若い世代であることはいうまでもないが、今の政治家の政策は高齢者向けのものとなっている。とならば、日本は長寿国で超高齢化社会であるから、どうしても票を獲得しやすい高齢者に向けた政策をするしかない。


しかしそこで若者全員が気軽に選挙で投票できるようになったならば、ほんの少しだけ何かが変わらないだろうか。ネット投票になれば例え買い物中であっても、旅行中であっても、どこにいても、ネット環境さえあれば自分の支持する政治家に票を入れることができる。なので私は今後の日本の電子化に期待せざるを得ない。


エストニア政府が革命を行うとき、反対する者が現れたように、日本でもマイナンバーを活用した電子化に反対する国民や野党は必ず出てくるだろう。何をするにしても問題というものは付き物だ。しかし、今まで面倒だったものがスムーズに行えたら、上手くいく事案も少なからずあるように思われる。特に今後の日本を支えていく若者にとってはそっちの方がやりやすいのではないだろうか。


もし将来的にすべて電子化するような時代がきたら、我々にどんな変化をもたらすだろう。もしかしたら忘れてはいけないものまで忘れさられていくかもしれない。時代とはそういうものかもしれない。だが同時に胸が高鳴る気持ちも否定できないのである。


人材育成コンサルタント

江洲地みなみ






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