実はカンタン!?志望動機の作り方 #五藤 聖一

query_builder 2021/05/15
五藤 聖一
MIZUHO19217012


「弊社を志望した動機を教えて下さい」


企業面接のエントリーを何社も経験したことがある方にとっては、嫌というほど見慣れた言葉かもしれません。
もちろん、心の底からその会社で働きたいという理由がある方にとっては、ありのままを伝えればなんの問題もありません
しかし、中には「給料がいいから!」とか、「休みが多いから!」という理由で入社を志望する方も多いでしょう。
当然のことながら、そういった理由を全面的に押し出してしまうと、動機が不純と受けとられ、書類選考から弾かれてしまう可能性が非常に高いです。
例えばあなたが採用担当者だったとして、会社の事業について熱く語る方と、待遇面についてばかり言及する方とではどちらを選ぶでしょうか?
おそらく前者の書類を選考通過者として処理していることでしょう。
では、「不純な動機しかなかったら志望してはいけないの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そのようなことはありません。


まずはその理由についてお答えしましょう。


■志望動機はテスト問題のようなもの
会社側の立場で見ると、どんなに素晴らしい志望動機でも、それだけで入社を決定することはありません。
あくまでも、入社志望者が自分の会社に対してどのようなモチベーションやビジョンを持っているかを見る、という工程に過ぎません。
つまり、噛み砕いて言うと、「この人は当たり前のことを当たり前にできるか?」という部分を確認して選考を行う採用担当者が多いのです。
面接が一つのテストだとするならば、志望動機もまたそのテスト問題のひとつようなものだと言えるでしょう。

そうするとテスト問題の内容は

「採用担当者が目を引くような志望動機を

 あなたの考え方とリンクさせた上簡潔に150文字で答えよ」

このような感じになるでしょう。

では、どのようにしてこのテスト問題をクリアすればよいのでしょうか?


■採用担当者がOKを出しやすい志望動機を作る
結論から言ってしまえば、採用担当者が目を引くような志望動機は作れます
言い方は悪いかもしれませんが、前述の通り志望動機とはテストのようなもので、通ってしまった者勝ちという世界です。
正直に伝えることも時には大切ですが、採用担当者は山ほど送られてくるエントリーシートを画一的に評価する傾向にあります。
したがって、金銭面や待遇面にメリットを感じたという文面ではなく、その会社特有のステータスや事業内容を評価しているという視点で志望動機を作りましょう。

そういった内容であれば、採用担当者も「この人は問題無い」と上司へ報告しやすくなるでしょう。
そのために、皆さまにはあらかじめやっておくべきことがあります。


■企業ホームページを徹底的に調べる
志望動機を作るためにまず必要なことは、企業のホームページの徹底的な調査です。
ホームページには会社が取り組んでいる事業に関する情報や成り立ち・沿革などが詳しく記載されています。
特に会社が最も大切にしている「企業理念」を載せている場合は、その内容をしっかりと把握しておくことが重要です。
ホームページに載っている内容を頭に入れておけば、書類選考を通過した後の面談でも、会社の良い部分についてスムーズ且つ自然に話をすることができるでしょう。


■自身の体験談やエピソードに絡める
志望動機を作る手法の一つとして、体験談を志望動機へとつなげるやり方が効果的です。
会社にとってあなたは入社志望者でもあり、お客様でもあります。
そして、企業とあなたを密接に繋げるものは、その会社が展開している事業そのものです。
したがって、販売している製品を購入して使用したり、展開しているサービスを利用してみましょう。
その時に感じた利便性や満足感をもっと世の中に広めたいと思った、という動機が自然と成り立ち、場合によっては、改善点などを指摘すると喜ぶ企業も少なくありません。
要するに、御社に対してこれほどまでに思い入れがあります!という点を重点的に主張する文面に仕上げることが一番大切なポイントとなります。
ただし、この手法には一つだけ注意点があります。


■あからさまなウソはNG
注意しなければならない点としては、明らかなウソをつくのはNGです。
それは、文章だけの書類選考を通過したとしても、その後の面談で見抜かれる可能性が高く、仮にうまく内定をもらったとしても、入社後に問題となることもあるからです。
過去にあった例として、「重病に罹患した際、御社の薬で一命を取り留めたため、似た境遇の人を助けたいという思いから御社を志望しました」という筋書きで
自己PRして内定をもらった男性がいたのですが、入社後の健康診断でそのウソがバレて解雇となったケースもあります。
命の重みを知る製薬会社にとっては、看過できない問題だったということですね。
このように、社会人は自らの発言や行動に責任を取らなければならないため、どんなに良く思われたいとしても、ウソをつくのは厳禁であるということを覚えておきましょう。


■テクニックとして捉えよう
ここまで志望動機の作り方について述べてまいりました。
本音を隠して創作することに対して嫌悪感をお持ちになる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは転職活動において必要なテクニックと捉えましょう。
実際にこのテクニックを活用して、第一志望の企業から内定をもらった方も多く存在します。
さらに詳しい内容や転職に関するテクニックを学びたい方は、いつでもSGIにご相談ください。


キャリアアドバイザー
五藤 聖一



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