あなたはどっちのタイプ?転職するべき人と留まるべき人

query_builder 2021/05/26
五藤 聖一
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あなたはどっちのタイプ?

転職するべき人と留まるべき人


仕事を辞めたい...。


世で働くほとんどの人の脳裏を、一度はよぎった事があるのではないでしょうか。
かく言う私自身も同様の経験があり、結果として今の仕事に転職する事となりました。
キャリアアドバイザーとして仕事を辞めたいと考えているお客様のお悩みを伺う機会が多いのですが、待遇面で不満があったり、過労によって体を壊してしまったりと、その要因は多岐に渡ります。
そして、その先には「転職するべきか否か」という選択が待っています。
最終的にその答えはご自身でしか導けませんが、選択するための判断材料を表面化させる事は非常に重要で、私どものようなアドバイザーはその為に存在しております。
判断材料の表面化とは、現在身を置いている職場環境におけるご自身の潜在意識を整理して再認識する事です。
今回はその整理方法の一つを皆さまに伝授いたします。


■さまざまなタイプの人が存在する
整理する方法をお伝えする前に、社会で働く人にはさまざまなタイプの方が存在することを知っておきましょう。
まず、キャリアアップの為に向上心を持ってエネルギッシュに働いている方にとって、その整理方法はあまり効果的とは言えません。
その理由としては、この様なタイプの方は、今後進むべき道をご自身で選択・実行出来る傾向にありますので、仮にアドバイスするとしても「何をすればより大きな会社に行けるか?」という方向性の話になり、今回の趣旨とは少しズレてしまうからです。
また、少しうまくいかない事があるとすぐに仕事を辞めてしまう方も同様です。
その様なタイプの方には、「どうすれば仕事が長続きするか?」というアドバイスをさせて頂く事になるでしょう。
あくまでも、「現在勤めている会社に留まるべきか転職した方がよいか?」という点で悩んでいる方々に向けて、今一度自分を分析して客観視して頂く為のアドバイスとなります。


■最大の判断基準は「やりたいかやりたくないか」
世の中で自分が本当にやりたいことをやれている人は、ほんの一握りに過ぎません。
その他大勢は、本来やりたかったことを断念して現実的な会社を選択したり、軽い気持ちで面接を受けたら合格した流れで入社したりと、周囲環境が主体となって会社に勤める事となった方々ばかりです。
そして、その様な経緯で働く事になった方が次に直面する壁が、「思っていたのと違った」という拭えない違和感なのです。
もちろん、仕事を覚えてバリバリ働く様になって、入社前よりもモチベーションが上がっている方も多くいらっしゃいますが、経験上そうでない方の割合が多い事もまた事実です。
ここで皆様にお聞きします。
あなたは今の仕事をやりたいですか?それともやりたくないですか?
シンプルな質問をさせて頂きましたが、これが全てと言っても過言ではありません。
例えば、もしあなたが今行っている仕事を定年まで続けられるか?と自問自答した際に、自信を持ってYES!と答えられる方は留まるべきです。
しかし、答えがハッキリしない方は、次の項目でもう少し自分自身を分析してみましょう。


■最大満足点と最大不満点
おそらくこのコラムを読んでいる方の多くが当てはまるカテゴリーになるかと思います。
「この仕事を続けていていいのだろうか……?」と、漠然とした不安を抱いている皆さまにとって、今の職場で一番満足している事と一番不満に思う事の二つを並べてみてください。
当然、人によってその答えはさまざまでしょう。
分かりやすい様に例を挙げると、あるお客様がアドバイスをお求めに訪問された際、その方が一番満足している事は給料の高さで、一番不満に思う事は周囲との関係性でした。
「ご自身の中でそのどちらに軍配が上がりますか?」と伺ったところ、「後者の方が勝る」と仰った為、同水準の待遇で職場の人間関係が良好とされる会社を紹介し、ピンポイントで不満を解消出来る会社に無事転職されました。
要するに、そのお客様にとっての不満点が満足点を上回り、とうとうガマン出来なくなって来社された訳ですね。
その一方で、別のお客様に同様の質問を投げかけたところ満足点が上回っていた為、しばらく留まって様子を見た方が良いとアドバイスした事もあります。
つまり、最大不満点が最大満足点を上回った場合は転職を考えるべきであり、その逆も然りという事になります。
さて、皆さまはいかがでしょうか?
今一度自分を見つめなおす良い機会かもしれません。


■職場の人間関係という重要な要素
ここで少し違う視点から見てみます。
仕事を辞めたいと考えている方々の中で一番多い理由が、実は「職場の人間関係がうまくいっていない」というものです。
結論を申し上げると、職場の人間関係がうまくいかず、改善される見込みも無いとお考えの方は、転職に踏み切った方が良いかもしれません。
職場は人生で最も居る時間が長い場所であり、その中で人間関係が破綻すると、精神的なダメージを継続して被る可能性があります。
人によっては心の病を発症し、取り返しがつかなくなる場合もあるでしょう。
一番大切なのはご自身の健康であり、心身ともに健やかであれば何度でもチャレンジする事が出来ます。
不快な思いが続く状況であれば、心機一転される事をおすすめいたします。


■時代と共に変わる働き方
昔は新卒で入った会社で、定年を迎えるまで働くというのが常識でした。
そこから逸脱すると、場合によっては「落第者」というレッテルを貼られる事も多かったそうです。
しかし時代は変わり、現代社会では「会社とは自分にとって最適な自己実現の場であるべき」という考え方が主流になっており、転職は悪だという見方もされなくなってまいりました。
時代と共に変わる働き方にうまく順応し、より良い環境へと飛び込む事も検討されてみてはいかがでしょうか。
さらに詳しい内容や転職に関するテクニックを学びたい方は、いつでもSGIにご相談ください。


キャリアアドバイザー
五藤 聖一

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