「服装自由」の面接で陥る思考のワナ

query_builder 2022/04/12
五藤 聖一
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書類選考に通過して、面接が決定したらまずは一安心です。


内定を獲得するために、面接対策に尽力することでしょう。


しかし、ふと気になることがあります。
企業側から送信された面接の案内メールをよく見てみると、「面接当日の服装は自由です」と記載されているのです。
当然就活用のスーツを身にまとうつもりでいたあなたは、少し考えます。
「服装の選択も採用基準の一つだったらどうしよう……」と。
一度悩み始めると、何を着ていけば正解なのかが分からず、

人によっては思考の罠に陥ってしまうことも少なくありません。


今回は、「服装自由の面接で着るべき服」についてご説明しましょう。


< 企業はなぜ服装自由というのか? >

そもそも、なぜ企業は「服装自由」という情報を求職者に与えるのでしょうか?
考えられる理由はいくつかありますが、本記事では2つご紹介しましょう。


まず1つ目は「本当に自由な服装で来て良いと思っているから」です。
近年では求職者の個性を重視して、私服面接を実施している企業も増えてきています。
もちろん服装ひとつで個性を見抜けるようなことはありませんが、

人柄などをある程度判断する材料にはなり得るでしょう。
このような理由で「服装自由」としている会社であった場合、スーツで訪問してしまうと、

マイナスにはならずとも、私服で来ている他の求職者の方が注目を浴びることはいうまでもありません。
そして2つ目は。「求職者の常識を見定めるため」です。
社会人として働く上で、スーツを着るのは常識といっても過言ではありません。
つまり、「服装自由」という情報を与えられながらも、社会の常識にしっかりと則れるかを確認するために、あえてメールにそういった文言を載せているケースもあるのです。
この相反した2つの理由のどちらが正解かを見破るのはほぼ不可能ですし、

どちらかを選択するのもギャンブルとなってしまうでしょう。


< 求職者がすべき服装 >

「じゃあ一体どんな服装でいけばいいんだ!」と憤る皆様の気持ちもよく分かります。
では結論から申し上げましょう。
求職者の皆様は、スーツを着用して面接に臨んでください。
なぜなら、スーツを着ていけば絶対に間違いは起こらないからです。
「個性重視の会社では他と差をつけられるんじゃないの?」と思った方も数多くいらっしゃると思いますが、一応社会人としてのベーシックな服装で来ているため、私服ではないからといって面接で落とされることはほとんどありません。
あくまでもプラスにならない可能性が高いという話であって、最も大切なのは面接で自分を最大限にアピールして、差をつけられた分を取り返すことなのです。
一方、常識チェックのために「服装自由」という罠を仕掛けた会社に、堂々と私服で向かった際はどうなるでしょうか?
「この人は社会人としての常識がない」と見做され、大幅なマイナス印象どころか、その時点で選考から漏れてしまうことも考えられます。
つまりどちらの理由であれ、両者の状況を整理して、最もリスクが少ない選択肢を選ぶべきといえるでしょう。


< 男性の場合 >

前述の通り、最もリスクが低いのはスーツを着ることですが、男性が着るスーツの種類には少し注意が必要です。
転職する求職者は、そのほとんどが中途採用枠による面接を受けることになります。
従って、新卒者が着るようなリクルートスーツは避けた方が無難かもしれません。
中途採用で人材を見極める企業は、求職者にはフレッシュさではなく、経験の豊富さを求めます。
グレーや明るめの紺色などで、層の違いをアピールするといいでしょう。


< 女性の場合 >

女性の場合は特に決められたスタイルはありませんが、なるべく派手な色で着飾るのはやめましょう。
面接の場にはシックな出で立ちで来る求職者が多数を占めるため、下手をすると悪目立ちしてしまう可能性があります。
そして、いくらスーツ無用だからといって、Tシャツやジーンズなどのカジュアル過ぎる格好も避けた方が無難です。
また、髪型や靴・装飾品にも注意しなければなりません。
しっかりと顔全体が見えるように髪をまとめたり、ヒールではなくパンプスを選んだり、ジャラジャラとアクセサリーをぶら下げるのも我慢しましょう。


< 企業による違い >

面接時の服装については、企業によって条件指定が異なります。
これまでは「服装自由」というテーマに絞ってご紹介してまいりましたが、「私服指定」する会社も世には存在します。
傾向としては若年層中心のベンチャー企業や、アパレル・美容関係の会社に多いですが、そんな時は迷わずにお気に入りの服をチョイスして構いません。
業界の色や会社の特徴によって、柔軟に対応するのがベストなのです。


< 仲介人を立てれば心配無用 >

いかがでしたでしょうか?
もし皆様が「服装自由」という言葉に戸惑った際は、ぜひこの記事のことを思い出してみてください。
また、仲介人を立てれば、そもそもこのようなことで悩む必要はありません。
仲介人とは、私どものような転職エージェントのことです。
エージェントに企業との間を取り持ってもらえれば、「このような服装で臨めばよい」と最初から答えを示してくれるでしょう。
もしお困りであれば、遠慮なくSGIにご相談ください。


キャリアアドバイザー
五藤 聖一

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