転職に学歴は必要？

最近エントリーされた方から「転職に学歴って必要なんですか？」と相談受ける事があります。結論からいくと「あなたがやりたい職種次第です。」と答えるしかないのですが、現代社会において職に就いた方が5年以内に転職したいと思っている、または思った事がある方は何％存在するでしょうか？

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答えは【約70％】です。

更に20代で転職を経験している人は【２人に１人】の割合だと言われています。 今この記事を読まれているという事は、少なからず今のお仕事を続けるかどうか迷われているのではないでしょうか。

辞めたいんだけど今就いている職を離れるというのは、誰しも躊躇するものですよね。

「人間関係がきつい…」

「会社や上司のやり方についていけない…」

「いくら頑張っても収入が上がらない…」

「自分に今の職種は合っていない…」etc…

理由も悩みも人それぞれ。

転職を決断する機会もまたそれぞれです。

自分でも今の仕事は続けられないと思っているし、転職するべきだと分かっていても決断するには勇気がいる。年齢や未経験の新しい職種に挑戦する不安から、つい二の足を踏んでしまう気持ちもわかります。

そして、そういった不安や心配の中に「僕、どうせ○卒だから」と学歴で諦めてしまっている方をよく見かけてしまいます。

実際のところ、確かに求人票において「専門学生以上」だったり、

「４年制大学卒業必須」だったり学歴が最低条件になっているものを見かけることがあります。

新卒の就職活動において大学の偏差値は重視される印象がありますし、１つのステータスとして捉えられていることは確かですが、実は中途採用において、ある条件以外の求人は必ずしも学歴は私達が思っているより重視されていないのです。

新卒採用と中途採用の違いは？

ではなぜ新卒採用時と中途採用時では学歴を重要視する比率が変わってくるのでしょうか？

それは、入社後の働きへの期待値や求めることが違うからことに加え、圧倒的に社会人としての情報量に差があるからでしょう。

例えば新卒者を採用するとなった場合、社会人としての経験値やスキルが抜きんでている人はおらず、働きぶりや仕事上でのスキルは会社に入ってからでないと確かめることが出来ません。

必然的に履歴書に書かれている情報の中で振り分けていくとなった時に、どうしても学生の間で何を学び、どう過ごしていたかが重視されるのはある程度仕方のないことではないでしょうか。

学歴が必要な仕事と学歴が必要でない仕事の違い

一方で、中途採用時に最も重視されるのは入社後に即戦力として、いかに早く会社に貢献できる人材であるかという点です。

その中で学歴が必要な仕事とそうでない仕事の違いは、中途で雇った従業員を一定期間でどの程度育てることができる環境かどうかで決まります。一から教育して経営者が求める期間内で理想の社員に育てる事のできる会社に学歴は必要ありません。その逆は学歴が必要となります。なぜならばその学歴までに学べることを一から会社の研修として教える時間やノウハウがない場合は学歴でフィルターをかけ基礎的な教育時間を削減し業務に必要な教育に時間を費やします。

ですので、学歴の必要のない職種は体を動かすことでできる職種（営業、製造、作業員、飲食、接客など）が必然的に多くなり、また学歴が必要な職種でのある条件以外の求人とお伝えしましたが、ここでいうある条件、それは共通して最初から社会的責任が大きい職種（高額なお金を動かす職種、信用商売、国家公務員など）または大企業となる事、そして責任が大きい仕事や大企業の方が収入や待遇がいいのはもちろんなので、学歴社会がなかなか無くならないのは自然な流れとなりますね。そこをどう考えるかは個人の価値観となってくるでしょう。

採用担当が見る中途採用のポイントとは

では学歴を問わない職種での採用において

採用担当は中途採用の応募者はすでに社会人としての経験もあり前の会社での実績もあるので、

学歴よりも

「どういう職務を担っていてどのような知識があるのか」

「どれくらいの仕事から任せられるか」

という業務上の力を面接から読み取りたいと考えています。

つまり、中途採用にとって大切なのは学歴よりも入社後、いかに早く仕事を覚え独り立ちできるかどうかと会社を辞めないか。だけなのでほとんどの会社がモチベーション（やる気）を重視していきます。なので学歴に自信が持てなくても、業績に自信がなくてもやる気を伝えていくことがとても大切になります。

なぜならば、一から育てていくのにやる気や情熱のない部下に会社のノウハウや企業理念を教える事ほどつらい事はないからです。そしてここが裏情報ですが採用担当者は会社がというよりも上司や経営者が気に入るであろう人材を採る傾向が強いです。

仮に他業種に転職するとしても誰しも最初は未経験者。人事担当者の方は「どれくらい前向きにモチベーション高く仕事をしてくれるか」を最優先に見てくれているのに、肝心のあなたが学歴に囚われていては本来アピールしなければいけない事は人事担当者には決して伝わりません。

転職において最も重要なのは学歴でも職歴でもなく、あなたがその会社に入社したいという情熱だとわかって頂けたら大丈夫。この記事が素敵な転職活動への第一歩として、背中を押せる事を願っています。

キャリアアドバイザー

ほしの