コロナ禍で転職ができる人とできない人の違いってなに?
コロナ禍で転職ができる人とできない人の違いってなに?
昨年3月より発生した新型コロナウイルスによる世界的な悪影響は今もなお続いており、職が失われた人数は国内で197万にもなると言われています。再就職するにも、世間的にリモートワークが増えたり、即戦力採用が主流となった現在では転職活動が難航し、思うように収入を得られず苦しい生活を強いられる人々は増え続けています。しかしその反面コロナ渦にも関わらず転職活動に成功し、安定した生活を送っている人たちがいるのもまた事実です。
日常が変わってしまった時期は同じはずなのに、転職に成功した人と成功していない人の違いは何なのでしょうか?明暗を分けるいくつかの要因をまとめてみました。
1. 「あれもしたくない」「これは無理だ」と仕事を選びすぎている
コロナ禍において、大きく変わった事。それは売り手市場から買い手市場に変わったことです。つまり仕事が減り、応募者が増えた事を理解しておかなければいけません。
その中でまず仕事を探す上で、譲れない条件はありますか?”ある”と答えた方、もしかしてそのこだわりはコロナ禍において相当ハードルが高くなってはいませんか?もちろん、ある程度の「こういう事がしたいな」とジャンルを絞ることは大切ですし、興味のある仕事を選んだほうがモチベーションにも繋がるでしょう。ですが、こだわりだけに照準を合わせすぎると「やりたくない仕事」の方が増えてしまい、なかなかやりたい仕事が見つからない…何てことになりかねません。最初にお話しした通り、現在は即戦力採用が主流で研修なども含めて積極的に採用している職種は限られてきます。興味のある仕事を大きな木の幹とするなら、そこから少しずつほかの選択肢という枝を生やしていきましょう。「この仕事はやりたい事の一部ができるな…」や、「この仕事を経験しておけば本当に興味があることをする時に役立つかもしれない…」など視野を広げていい意味で折り合いをつける必要があります。自分が譲れないもの、自分のスキル、多少は譲れるもの…と仕事探しの前に条件を書き出し、頭の中を整理してから初めてみるのがおすすめです。
2. 今の自分の経験値やキャリア、スキルを明確にする
現在転職活動がうまくいってないのであれば、職務経歴書を整理し直してみるのも1つの手です。あなたがこれまでの仕事でどんな事が出来るようになったのか、どの経験を生かしてどんな事がこれから出来そうなのかという情報は企業にとって特に知りたいもの。自分の強みが応募する企業にハマりそうか、企業がどういう人材を求めていて自分のどんなスキルなら貢献できそうかすり合わせてみてください。コロナによる世情の変化で今までと同じ職種に就く事が難しそうであれば、新しい職種に適応できる自分の持っているキャリアをアピールしていきましょう。コロナ禍だからこそ輝く職種に挑戦するのは不可能ではありません!
3. 重宝される「汎用スキル」を身に着けている
「汎用スキル」とは文字通り、特別なスキルやすごい実績を持っていなければならないという訳ではありません。ごく一般的なスキル、更に言うなら「事務経験」は実はコロナ渦での転職に強いという説があります。エクセル入力や勤怠管理、金銭の管理や保険の申し込み、資料作成…このような経験があるなら積極的に転職活動を続けましょう。日常的に出社したり対面して業務を指導できなくなった世の中だからこそ、初めから事務作業をリモートで任せられる人材はありがたい存在なのです。
しかしここがとても大事な部分となります。実際に事務経験は重宝されますが、その反面、事務業務の求人数は圧倒的に少なく、事務求人1つに対して30~40応募、求人によっては100応募を超えます。その中で1~2人しか採用しませんからそう簡単に採用はもらえません。
ここに気付かず事務職にこだわり、就職ができずお金が尽きて貧困になる方が現在信じられないくらい激増しています。すべての原因ではありませんが2020年に自殺数が増加してしまった理由として貧困の割合が増えている事から、私達は事務スキルを活かして別職種でチャレンジする事をオススメしている現状も知っておいてください。「自分には強みになる能力がないから転職もできない」と自信を無くす前に、一見誰でも出来ると言われがちなスキルこそ経験したことのない職種では大きな力を発揮します。「汎用」といえど、決して簡単なスキルではないですし、昨日今日で身につく力でもありません。あなたの立派な強みですので、自信をもってアピールしていくべきです。
データに基づいて大きく3つに分けて紹介してきましたが、最後に私の思うコロナ不況でも転職に成功する人の特徴をお話しようと思います。
まず1つ目は「前向きな思考を持っている人」。失業してしまった人もいれば今まで通りの生活が出来てる人もいれば、失業側の人間はどうしても「自分は不幸だ」と思ってしまいますよね。そう思うことが悪いのではなく、思った後にどう切り替えていくかがその後の転職活動に響いてくると感じます。簡単なことではありませんが、起こったことを嘆いて卑屈になっても現状は変わりませんし誰かが助けてくれるわけでもありません。自分で再び立ち上がるには現実を受け止め、奮起するしかないのです。自分の置かれた現状の中で、より早く陽転思考になれる人は例え時間がかかったとしても状況を好転させられるはずです。
2つ目に、「へこたれず転職活動を続けられる人」。不況が止まらない中、求人の需要と供給は明らかに釣り合っていません。時間が経てば経つほど競争率は増し、いつまでたっても届かない採用通知に心が折れかける人も多いことでしょう。そんな状況下でも心を強く持ち、諦めずに活動できる事こそが最も大事だと思っています。採用が決まらないのも、もう辞めてしまいたいと思うのもみんな同じ。その中でどれだけ頑張れるかが、頭一つ抜けるための条件だと思います。思うようにいかなければ一度立ち止まり、深呼吸して応募する企業や職種を再考するのも選択肢の1つです。
どこにでも通用するスキルとモチベーションを保ち続ける持久力。これらを身に着けることが、転職活動に成功するか人としない人の違いだと考えられます。
キャリアアドバイザー
ほしの
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