結婚すること=幸せ?時代とともに結婚のあり方を考えてみよう

query_builder 2021/05/31
ほしの(キャリアアドバイザー)
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先日実家に帰省し家族と幼い頃のアルバムを見ていて、ふと感じたことがありました。それは、幼い頃と今の自分の結婚への温度差があるなあという事。


私の年齢的にまわりに第一次結婚ラッシュの波が迫っていて、身近な友人の中にも結婚して家庭を築き二人目を出産…なんてこともあります。

きっと幼い頃の自分が今の私を見たら、愕然とすると思います。当時小学生の私の人生設計では、すでに母親になっている年齢ですから。もちろん結婚への夢や憧れはありますし、我が子を産んで母親になりたいという気持ちも強いです。結婚=幸せじゃないこの時代に、やっぱり自分の家庭が欲しいなと思っていますから人並みに結婚願望はあるのだと思います。

ただ、不思議なことに結婚への熱量は年々落ち着いてきているのを実感します。確実に年は重ねていますし、周りも含めて「結婚」という人生においての一大イベントは着実に現実味を帯びて忍び寄ってきています。なのにどうした事か、小学生の私の方がよっぽど結婚したがっていたなと思うのです。


純粋に、なぜなんでしょう?


自分のことながら興味深さを覚えましたし、面白いことに周りの友人にも似たような考え方の子がちらほらいるんです。今の世の中私サイドの考え方の人が一定数いるんじゃないかと思えるほど晩婚化が進んでいますし、こうなるとある仮説が浮かび上がりました。それは、


「誰かに幸せにしてもらわなくても、自分を守って幸せになれる女性が増えてきている」


というもの。もちろん一個人の考えですし、結婚願望が最初からない方もいるでしょうから一概には言えませんが、大きく括ると結局「自分で自分を幸せにする方法」を知っている女性が珍しい存在ではなくなってきているのかなと思うのです。


ひと昔の考えからいうと、女性の幸せは「結婚して子どもを産んで家で夫を待つ」だったと思うんです。極端な言い方をしているかも知れませんが、簡素な言葉で言うなら「男性に守られて生きていく」のが「女として正しい」というような考えって、確かに日本にありました。その風潮を否定しているのではありませんし、その生き方が間違っているとも思いません。女性が家を守り家族を守っていたからこそ男性は安心して仕事ができ、一家の大黒柱として家計を支えられていた面もあるでしょう。

ですが、女性の地位が向上し仕事面でも活躍するのが当たり前な昨今だからこそ結婚がすべてという女性が減ってきているように感じます。その理由として思い当たるのが女性の経済的な自立です。言うなれば、


「男性に養ってもらわなくても生きていける」


これに尽きます。自分の力で稼ぎ、自分の力で生活を支え、好きなだけ自分にお金をかける。仕事で男性と同等に渡り合い、地位や役職も手に入れられる。そんな時代を生きている私たちだからこそ、それぞれに合った幸せの形を見つけるのも上手になっているのかもしれません。私なんかは一人暮らしが長いので、今さら誰かと生活を共にするなんて出来るのだろうかと考えたりしてしまいます。一人の気楽さに慣れてしまう怖さを感じることもありましたし、自由の楽しさや気楽さを知ってしまうほど結婚が遠のくのでは…なんて思ったこともありましたが、今では独り身の心地よさを噛み締めるようになってしまいました。誰に気を遣うことなく好きなように暮らして、好きなことをする為に働く。思う存分自分のためにお金と時間を使ったら、また次の楽しみを目標に働く。こんな幸せも、全然あり。自分を幸せにする為だけに生きる人生大いにありじゃないかと私は思います。

学生時代の私はこんな事かけらも思わなかったですし、「そんなの結婚できない女の言い訳じゃん」なんて言う可能性もあります。さっさと結婚して誰かに守られて養われる人生こそ正義と思っていた当時の私の考えも一つの選択肢で一つの在り方です。誰かの為に生きるのも、自分の為に生きるのもどちらも同じ幸せ。どちらも大正解なのです。


「適齢期なのに」「女なのに仕事ばかりして」

なんて、ナンセンスな言葉だなと思います。結婚はしたい時にすればいい、ぐらい良い意味で無責任な考え方が根付けば肩身の狭い思いをする人が少しは減るのでしょうか。少なくとも、私はもう少し自分勝手に自分の人生を謳歌したいなと思っています。好き放題し尽くした結果、もしも結婚していなかったとしても後悔しないように、「あの時結婚してれば…」と周りに言われても「でも今幸せだから」と心から返せるように、自分を幸せにするべく生きていきたいです。

長々と自分が足りをしてしまいましたが、これを読んでくださったあなたと幼い頃の自分に伝えたいのは「自分を幸せにできる人は誰かの事も幸せにできる人」だという事。将来結婚してもしなくても、胸を張ってその時の自分に満足していられたらそれで充分。幸せなんて自分が決めればいいんです。もしも自分以外に幸せにしたいと思える誰かに出会えたのなら、それまでにあなたが身につけた幸せになる力を今度は大切な人にも分けてあげてくださいね。


キャリアカウンセラー

ほしの


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