人間から「幸せ」という感情が抜けたら?

query_builder 2023/07/07
ほしの(キャリアアドバイザー)
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数日前にテレビでこんな事を言っているのを見かけました。

 

幸せという言葉があるから人は自分と他人を比べて苦しむ

幸せという概念を持たない方が人は平穏な心で生きていけると。

 

その時は「そういう考え方も一理あるのかも」ぐらいにしか捉えていませんでしたが、何故か数日経った今でも頭から離れずふとした時に考えてしまいます。きっと答えは見つからないし、そもそも正解があるとも思えません。でもこんな機会でもなければ私なりに幸せについて考えることもなかったと思うので、お時間ある方どうぞ聞いてやって下さい。

 

結論から言ってしまいすが、私は【幸せという概念はあった方がいい】派の人間です。賢いことも言えませんし論理的に説明も出来ませんが、強いて言うなら


幸せと思いながら生きていきたいし、幸せになりたいから生きていたい


という理由が1番しっくりくるかもしれません。ほんの小さなきっかけから幸せという大きなテーマについて考えるようになった時に、そういえば私って「幸せ」という言葉を割とよく使うなと気づいたんです。美味しいものを食べたとき、行きたい場所に行けたとき、欲しいものが買えたとき・・・あげればキリがないほど「幸せだ」と感じる瞬間って意外に多いんですよ。この考え方関しては人それぞれの頂点なので他人に強制するつもりもありませんし、感受性の問題もあると思いますから自分が普通だと思ってもいません。もちろん、他人から「きれいごと」という言葉で片づけられるのも納得いきませんので、これについても論争は避けたいところです。

 

ただ、日常の中に自分なりの幸せを見つけられるのが得意な方が人生得な気がします。どうせ同じ日数、同じ時間、同じ人間として生きるのであれば自分は幸せだと感じられる回数が多ければ多いほど人生においての満足度が高い気がするのですが、今これを読まれているあなたはどう思いますか?

だって、そもそも幸せという言葉がなければ不幸という言葉も生まれませんが、それって生きてて何が楽しいんでしょうか?自分はこんなに不幸だ、恵まれていない、人より損している…なんて考えなくていいのは確かに精神的な負担は軽減されますが、その代わり自分が恵まれている実感も出来ないということですよね?嬉しいことも楽しいことも全部「当たり前な感情」になってしまうのでしょうか…。そこで私は幸せに替わる表現を見つけてみたらどうか?という考えに至ってしまったので、一緒に考えてもらえたら嬉しいです。

   

候補1. 果報

「あの子は果報者だ」といった風に聞いたことがあるかと思います。そのままの意味としては、満足な状態から激しい喜びに至る情緒で特徴づけられる健康状態という意味だそう…。うーん、私の思う幸せの定義はもっと感情的な意味合いを持つので次を見てみましょう。

 

候補2.僥倖

好ましい結果から生まれるめでたい状態という意味合いを持つ言葉です。先ほどより意味は近づいた気がしなくもないですが、言葉自体の仰々しさによって日常使いには似合わない気がしますね。「わたし今僥倖です」って堅いしなんだか重苦しい印象もありますね…。最後の候補を見てみましょう。

 

候補3.恩恵

神の加護を求める儀式的な祈りとのこと。宗教的な雰囲気が強いですし、良いことがある度に「神様の恩恵だわ~」なんて違和感ですよね。他力本願な雰囲気が強いですし、大げさ感も増すし…。少なくとも会話の中で気軽に使うには向かない気がします。

 

結局幸せに替わる言葉は見つからなかったし、感情の有無についても人それぞれと言われれしまえばそれまでですが、最初に言った様に私は幸せ不幸せも感じながら生きていきたいです。ポジティブな感情や自分にとって都合のいい事ばかりが起こる人生はつらくもなく傷つきもせず一つの幸せの形なのかもしれないけど、嫌なことや苦労した経験といった対になる感情も芽生えなくなるはずなのでその内「嬉しい」「楽しい」といった感情も消えてしまう気がします。

毎日学校や仕事を頑張っているから週末のお休みが嬉しいのと同じで、前向きな出来事ばかりではない世の中を乗り越えているからこそ多少の贅沢をしたり旅行に行ったりすると倍嬉しさを感じる訳で、そういった「自分へのご褒美」という小さなプレゼントの喜びを知っているから私たちは日々次の「幸せ」の為に頑張っていけるのだと思います。

 

しんどい時や困難な時ほど楽をしたいし苦しみが全部なくなってしまえばいいと思いがちですが、これらは全部より大きな幸せを感じられる前の出来事なんだと思いましょう。悪い事って不思議なことに仕組まれたように連鎖するときもありますけど、その分後から良いことがあると思えた方が乗り越えるための力になると思いませんか?

“幸せ”という言葉があるからこそのしがらみがあるかもしれませんが、それでも”幸せ”を感じるために”不幸せ”も乗り越えながら生きていきたいと思っています。



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