【老後は年金のみでハッピーライフの夢が終了?】今から考える仕事に対する考え方

query_builder 2021/01/26
高本佳明
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【老後は年金のみでハッピーライフの夢が終了?】

今から考える仕事に対する考え方


70歳就業法って何?


令和3年4月から【70歳就業法】という新たな法律が施行される。

これは今まであった【高齢者雇用安定法】の改正で、厚生労働省のホームページにあるパンフレットからそのまま抜粋すれば、これまであった【高齢者雇用安定法】の、①65歳までの定年の引き上げ ②定年制の廃止 ③65歳までの継続雇用制度(再雇用制度・勤務延長制度)を、70歳まで引き上げることと、それに加えて④70歳まで継続的に業務委託契約を締結する制度の導入 ⑤70歳まで継続的に、事業主が自ら実施する社会貢献事業・事業主が委託、出資等する団体が行う社会貢献事業に従事できる制度の導入を足したものである。


つまり簡単に言うと、定年を廃止して、70歳まで雇用を認めるけれど、これは会社側の義務でもないし、本人は会社員ではなくなり、個人事業主として業務の契約を交わすことになりますよと、そういうことである。これはなかなか大変なことだ。

この法律の背景には少子化問題と超高齢化社会が絡んでいることは間違いない。日本では1970年代半ばから少子化現象が続いており、2019年の合計特殊出生率は1.36。反比例して高齢者の数は2018年で28.1%。まさに総人口の3割が高齢者だ。


上記の結果から、現在または将来的に高齢者が労働力として有望視されるのは間違いないのだが、いかんせん若者が少なすぎる。いくら日本の医療が発達して元気な高齢者が増えようとも、身体的、機能的な衰えだけはどうなるものでもない。そうなると今後の社会がどうなっていくのか、若者の背中にどれだけの重荷が背負わせられるのか、想像に難くない。
そして超高齢者までもが働くことは、もうすでに当たり前の世の中になっていて、定年なんていう概念はなくなった。働けるうちは働いて、年金だって満額もらえない日々がくる。いや、すでにもらえてないのだ。


自分の事は自分で...やってくる自己責任時代


これは世の高齢者の大転換期である。
よく考えてほしい。定年がないということは、様々な補償もきっとなくなってくる。働けるということはそういうことである。しかも個人契約となるのですべて自分の責任となり、会社側はただ働く場所だけ提供するだけに等しい。

それでは同じような高齢者は何人もいるのに、同じような仕事をしていたら、当然仕事ができるかどうかで振り落とされることだってあるだろう。そうなると自分に何かしらのスキルがないとしんどくなってくるのではないだろうか。

スキルや何かしら自分の売りがないと、ずっと同じ場所で働けないと思ってほしい。例えお情けで他会社を紹介されても同じような仕事しかできなかったら、そこでも同じことの繰り返しだ。長年同じ会社にいて、同じことをやって反復するだけでは何もできないことを証明しているようなものなのだ。厳しいことを言うようだが、何かしらのスキルを持っていないと状況は厳しい。

だから私は今のうちに何かしらの技術を手にすることを強くお勧めする自分が得意なことをより得意にして、腕を磨いておくべき時代に入ったと思うのだ。そうでないと生き残れない。現実という悪魔をみるときがきっとやってくる。

とはいえ、今のシニア世代と言われる60歳以上の人たちがどんな仕事をしているか探してみると、意外にも結構あった。もちろん職を選ばなければだが、60歳以上の人を必要としている職場はたくさんあるのだ。
ずっと務めていた会社に再雇用してもらう人も多いのだが、新たに仕事を始めようとしても何かしら見つかるのはないだろうか。もちろん男性だけでなく、ずっと専業主婦をしていた女性でも、いやそういう女性を求めている職場もあった。


ずっと培ってきた力は、案外他の場所でも開花するかもしれない。長年の経験が発揮されるのは新たな場所かもしれないである。そこでスキルを鍛え直すという選択ができる。
そして、もう死ぬまで現役でいたい、仕事したいという人は、今から何かしらの自営業を始めることを検討していただきたい。実は80歳以上でも現役で働いている人は高齢者の中で8%くらい居て、そのほとんどが自営業の人なのだ。自営業だと好きなときに働けて、好きなときに休むことができるので、ある程度の融通がきくからかもしれない。


結局のところ仕事と死ぬまで付き合う時代である


個人的には生涯現役でいることをお勧めする。もちろん人生の選択は本人の自由なので、あくまでお勧めという言葉を使うが、何かの生きがいを求めて仕事をしている人は、何歳であっても目がきらきらしている。我々は何のために働くのか。色々な理由の中で生きがいという言葉を使う人はやはりどんなときでも輝いて見えるものだ。そこには純粋な夢のような色があり、たとえ高齢者でも子どものように生き生きとしている。


これから先、今の私たちが高齢者となる時代は厳しくなるかもしれない。だが、それゆえに新たな活路を考えて見出す楽しさもあり、苦境すら楽しめる、そんな味のある人間になれるチャンスがくるかもしれないということだ。
むしろ苦境すら楽しめるというのは、高齢者の専売特許かもしれない。若者は苦境をもがきながら進むものだが、長年、人生という経験を積んだ人間は苦境の中をすいすいと進んでいく。その背中のなんとかっこいいことか。なれるものなら、そんなかっこいい背中を晒せる人間になりたいものである。


株式会社SGI

代表取締役 高本佳明

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