履歴書の写真ってなんでいるの?そんな疑問に転職支援のプロがお答えします。
履歴書の写真っているの?
今回はこのテーマについて
話そうと思う。
面接をしていたり
転職サポートをしていると
感じるが
だいたいどちらかのタイプに分かれる。
それは
自己アピールが
できるタイプであるか
そうでないタイプか。
果たしてあなたはどちらだろうか。
自己の長所と短所を
きちんと把握している人は
どこの場所にいっても
大抵だが対人関係が強い。
なぜならそういう人は短所が時として
長所に切り替わることを知っているからだ。
短所がどう長所に切り替わるのか。
例えば短気な人。
短気は損気など昔からよく言われている。
しかし実は釣りに出かけると
短気の人の方がそれに向いていたりする。
なぜなら釣れないときは
思い切って転々と
場所を移動した方がいいとされているからだ。
対人関係に強い人はこういう
短所の使いどころを知っている人ではないだろうか。
ところで
日本の履歴書には証明として
顔写真が貼られるようになっている。
なぜだろうか。
本当にこの写真って意味があるの?
と考えた事はないだろうか。
よくよく考えていくと
仕事に必要なのは技術であったり
知識だったり
先ほど述べた対人関係の強さだったりするから
あまり外見は関係ないような気がする。
かの有名な
古代ギリシアの哲学者ソクラテスも
「人間の美徳はすべてその実践と経験によっておのずと増え、強まるのである」
と言葉を残している。
要は雇う側に
今までの自分の経歴で自己を認めてもらえばいいわけだ。
事実、アメリカには雇用差別禁止法というものがあって、
証明写真は基本的に使われていない。
それどころか年齢や性別なども書かなくていい。
その代わり自分が持っているスキルと資格、
自己のPRを存分に書き、
あと推薦人を記す必要がある。
日本にも自己PRを書くスペースはあるけれど、
おそらくアメリカとはその量が違うし、
そもそもアメリカにはこれといった履歴書の書式すらない。
なぜ日本とアメリカはこんなにも違うのか。
文化の面から考えよう。
日本人は「和」の文化だ。
サッカーで例えるならば、
日本人のサッカー選手のほとんどは、
おそらく監督に指示されれば
どのポジションでも指示に従う。
逆に考えれば、どこのポジションにいっても
ある程度、指示通り動ける選手が有能と認知されるのだ。
仕事でも同じことが求められる。
日本は仕事を「総合職」として考えることが多い。
ある日突然
新しい部署に異動させられても、
そこから新しく仕事を覚えてくれる人材を
日本の企業は求めている。
そして
そこで新たな仕事がきちんと行えるかどうかで
有能さを問われているのだ。
アメリカではそういうのが全くない。
自分の役割と責任をはっきりさせて、
自分の仕事以上を行わないし
どちらかというと
自分の仕事を時間内に終わらせられるかどうかが
有能かどうかの線引きになる。
そこに性別や年齢は関係ない。
だからアメリカでは履歴書に写真も必要ないのだ。
では、あなたは、
この日本人の和の文化をどう捉えるだろうか。
「和」とはつまり協調性ともいえる。
個人プレーに走ってもいい。
だが、最後に自分でブレーキが踏めて、
他人の意見も取り入れることができる人が日本では最強だ。
AI普及にも伴い、
時代と共に色々な制度や
物のあり方が変わってきている。
きっとこれから外国人労働者も増え、
多種多様な考え方が必要になってくるだろう。
ジェンダーレス
ジェンダーフリー
ジェンダーニュートラル。
性別でさえ男と女だけでなくなってきているのだ。
そんなときに履歴書の顔写真は必要なのだろうか。
これは私個人の意見として聞いてほしいが
特別に顔写真を出したくない
事情があるのなら話は別だが
答えは『今の日本では必要』だ。
ただし、ポイントは【今】であること
あなたを証明する大事なものだから。
あなたをあなただと認知して、
あなたの経歴や、
長所や短所、
対人関係の強さを見ていくのにどうしても今は必要なのだ。
顔写真のメリットもあげておくならば、
まず、先日のコラム(面接の時の髪型ってどうしたらいいの?)でも述べたように、
外見の第一印象で与える影響は大きい。
それを逆手にとって
清潔さや誠実さをアピールするチャンスにもなるし
別人ではないと
顔を証明することで詐欺などの犯罪を予防することもできる。
ネットで面接前に企業が
事前に面接者を調べている時代だと
いうことも忘れないようにしてほしい。
顔写真はあった方が今は有利になると私は思っている。
考え方としては
ハンコと一緒であろう。
一昔前は、
ハンコは全部手作りで同じハンコが一つとしてなかった。
だから自己を証明できる品物となったのだ。
しかし、今となっては。
百均などでも簡単に自分のハンコが買えるようになり
自己を証明するに足りなくなったので
政府がついにハンコ制度を廃止しようとしているが
同じように時代の変化が訪れ
履歴書の証明写真の廃止も
いつしか行われるであろう。
もしも廃止になったとき、
そのとき必要なのは自己アピールできるかどうかなのかもしれない。
どうかそのとき、
自らの変化を恐れず、
どんどん進化してほしい。
人間の脳みその大きさは皆ほとんど同じ
あるのは努力の差だけ。
あなたにはあなたにしか出来ない事が必ずある。
時代と共に変化してもそれができるのもあなただけだ。
それを一緒に見つけていきたいとSGIは思う。
そんなあなたを全力で応援していく。
株式会社SGI
キャリアカウンセラー 澤田知輝
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