「好きなことを仕事にする」のか「生活のための仕事をする」のか?
自己PRや志望動機を書く前に考えておきたいこと
「好きなことを仕事にする」のか「生活のための仕事をする」のか?
先の記事「自己PRや志望動機を考えるより先に、やるべき大切な1つのこと」では、就活の事前準備として、まず「望む未来」を描き、そのライフスタイルから就活を進めた方がいいというお話をしました。
しかしここでよく受ける質問があります。
「好きなことではお金が稼げません」 というものです。
たしかに、まずは生きていかなければいけません。
結論から言うと、優先は「生活すること」です。
そのための仕事を確保しましょう!
実はここを混同して「好きなことをしたい」「でも生活費も稼がないと!」と迷ってしまう方が多くいます。
では、
「好きなことを仕事にする」
「好きなことで生きていく」
この考えは、理想だとあきらめなくてはいけないのでしょうか。
いえ、両方手に入れてしまえばいいのです。
くわしく説明していきましょう。
◆A.来月ピンチなのか、
B.生活には困らないけれど転職したいのか。
では、あなたが就活をする理由はどちらですか?
【Aの場合】
先述のように、まずは生きるために仕事に就いてください。
この場合、死ぬほどイヤな仕事でない限り、あなたができる範囲の中で選びましょう。「好きは二の次」でいいです。
これまで勤めた同業他社を探したり、とりあえずアルバイトを掛け持ちしたりするのでも構いません。ここで一番大切なのは、最低限生きるための金額を稼ぐこと。じっくり正社員や派遣、契約社員のフルタイムで働く環境を探すにしても、とにかく先に稼ぎましょう。
これはなぜ大切かといえば、衣食住は「欲求段階のベース」だからです。眠る場所がある、お腹がすいたらご飯を食べられる、明日も生きていけるという感覚。
もっていればあたりまえと思うかもしれませんが、ここが安定しない限り、不安が付きまといます。
すると活動する気力や体力のエネルギーが下がってしまうので、次の一歩も踏み出しづらくなります。
「好きなこと」というのは、この安心安全なベースがすでにあって初めて、行動をおこせるものです。なぜなら生活が落ち着けば、心も落ち着き、徐々に気力が回復、蓄積されていきます。やがて「次のことをしたいな」という気持が自然と湧き上がってくるでしょう。
だから生活が安定しないのに、「やりたいことに一歩踏み出せないのは、勇気がないからだ」なんて、自分を責めないでくださいね。そんなの当然です。
ただひとつ注意してほしいのは、「最低限生きるための金額」の基準は、あなたが決めることです。
20万くらいは稼いでおかないと親に心配される、とか
せめてキレイなマンションに住んでいないと、周りにバカにされる、とか
外食くらい行かないとカッコ悪い、とか
自分以外の世間的な評価や基準はスルーしてくださいね。
【Bの場合】
最低限の生活費は稼げている場合は、空いた時間を使って、ドンドン転職のための行動を進めていきましょう。
「でも今の仕事で生活できているのに、転職したらお給料が下がってしまう」
とお悩みの方。
転職しても「最低限生きるための金額」が稼げるようになるまで、今の仕事を続ければいいだけです。
スキルを習得したり、副業として始めながら人脈を育てたり、とりあえず好きなことのバイトを体験してみたり、さまざまな取り組み方を試しましょう。
ゼロか100で考える必要はありません。
けれど例えば、転職したい理由が
「今の職場では人間関係がうまくいかなくて……」
「仕事がうまくできなくて……」
など、マイナス要素を抱えている場合。
やめたい、やめたい、やめたい、
と考えながら仕事を続ける日々は周りにとってもあなたにとっても、もったいない時間となります。
◆「望む未来」から俯瞰して(引いて見て)みる
ではどうすればいいのか。
好きなことを仕事にしたい、でも生活費は稼がないと、でも職場は楽しくない。
この一見、二律背反的に見える状況も、視点を変えてみればガラリと心も変わります。
「自己PRや志望動機を考えるより先に、やるべき大切な1つのこと」
こちらでお話した方法で見つけた「望む未来」ありますよね。
こうなりたい、こんな生活がしたい、死ぬまでにこんなことをやってみたい、などあなたの描いた「望む未来」のリストを眺めてください。
あなたは今、このリストに向かって道を進み始めています。
生活費のための就活だとしても、すでにその一歩を踏み出しているのです。
もしただ生活のための就活なら、めんどくさい、仕事したくない、受からなかったらダルイ、など気持ちが乗らないかもしれません。
けれど「何をしたいのか」という目標があるだけで、経験の中に「望む未来」へつながるなにかを、見出そうとします。
それは意識せずとも、自然と心の在り方が変わるためです。
「望む未来」という先の視点からみれば、今の自分を一歩引いて客観的にとらえることができます。
近くで見ていた時は大きな耳や小さなしっぽ、長い鼻しか見えなかったものが、後ろに下がれば、ゾウだと分かるようなものです。
一歩引いて自分を見つめると、これまでの経験、得意なこと、苦手なこと、なども冷静にわかるでしょう。求人に応募する会社に自分の何が役立つのかも見いだせるはずです。
つまり「自己PR」も「志望動機」も、描いた「望む未来」が、目の前の就活を成功させるカギとなるのです。
そして「望む未来」は応援してもらえると、どんどん現実化が早くなります。SGIではあなたの希望をうかがい、適切なサポートが可能です。
ぜひあなたの未来を叶えるために頼ってくださいね。
人材育成コンサルタント
遠野らん
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